自分史を映像化して後世に残す「Movie of My Life」は認知症の予防にも有効と考えられます。
高齢化とともに認知症の増加がクローズアップされるなかで、認知症の予防や進行抑制には
多くの人々が関心を持っています。

認知症患者さんの認知機能や精神機能を改善させる方法のひとつに回想療法があります。
「生き生きと生活していた時代を振り返ることで自分の歴史を再確認し、
家族や介護者に受け入れられることによる人間関係の再構築が意欲と自信を取り戻す」方法です。
(山口晴保:認知症のリハビリテーションとケア.日本認知症学会編
認知症テキストブック、中外医学社、東京、2008より)

「人とのつながり」もまた認知症の予防に大切であることが最近の研究から明らかになってきました。
(Crooks et al: Am J Public Health 2008)。
誰でも一人では生きられないわけですから、様々な人との関わりによって人生が彩られてきたはずです。
今ここで人生を振り返り、嬉しかったこと、つらかったことを思い出し周りの人たちと共有することで
新たな関係性が生まれるのです。
それはきっとあなたや周りの人に笑顔をもたらしてくれます。

「笑顔」もまた、認知症の予防にとって大切なものです。

“あなたは教えてくれた 小さな物語でも 自分の人生の中では 誰もがみな主人公”
(さだまさし「主人公」より)

【略歴】
1964年:熊本生まれ、横浜育ち
1991年:昭和大学医学部卒業、東京女子医科大学神経内科入局
その後、さいたま赤十字病院、NTT東日本関東病院などで臨床神経内科医として研鑽を積む
2010年:より至誠会第二病院神経内科部長として勤務

【肩書き】
日本神経学会認定専門医・指導医
日本認知症学会認定専門医・指導医日本脳卒中学会認定専門医

【趣味】
ランニング